私たちのミッション
多世代が支え合いながら共に生きる「地域共生社会」の実現
今日の子どもをとりまく環境は、虐待や貧困などによって深刻化しています。児童虐待はあとを絶たず、毎年、多くの子どもが虐待で命を落としています。また、日本における子どもの貧困率(2015年)は、厚生労働省の調査によれば13.9%。子ども7人に1人が貧困の状態にあり、先進国の中でも最低の水準と言われています。さらに、貧困によって子どもたちは学習の機会から遠ざけられ、「貧困の連鎖」と言われる状態に陥ってしまいます。その中で、里親・乳児院・児童養護施設等に保護される社会的養護の下に置かれている子どもたちもまた、経済的な問題や措置解除後の身寄りのなさなど、近年改善されつつあるものの、いまだに厳しい状況にあります。一方、地域を俯瞰してみると、ひきこもり、高齢化により独居老人の増加、孤独死の問題が顕在化しているのが現状です。こういった社会的弱者と言われている人々の中には、障害を持っておられる方も多くおられます。
私たちはこのような現状を鑑みるときに、子どもの問題は、子どもを対象にした活動のみでは解決できないことを痛切に感じています。すなわち、子どもの問題は、保護者・家庭の問題であり、ひいては地域社会の問題なのです。したがって、子ども、高齢者、障害者、といった縦割りに支援をしていくのではなく、それぞれが役割を持ち、互いに支え合う、新たなネットワークづくりが求められていると考えています。
そのことを踏まえ、私たちは、子どもを中心に据えた包括的な福祉サービスを地域・関係機関と連携をとりながら取り組み、並行して子ども・高齢者・障害者・子育て世代の多世代が交流できる居場所づくりをおこなっていきます。
私たちベテルスは、「さがみはら」に根差し、子どもから高齢者の多世代にわたる人々が、共に助け合い、支え合いながら、共に生きる「地域共生社会」の実現に寄与していきます。